原理主義的にポモドーロテクニックを始めてみた

ポモドーロテクニックというものを前から知ってはいたが、 強めの課題意識ができたのと、ちゃんとしたやたことがなかったので一次情報をあたって実際に実践してみた。

日本語版が絶版だったので定価より高い入手になってしまった。 翻訳があまりよろしくないというレビューも多かったしKindle版もないので原著を読んでもいいかもしれない。

Pomodoroテクニックとはなにか

ざっくりいうと作業時間を25分ごとに区切る仕事術のようなもの。

  • 作業リストの中から取り組むタスクを選ぶ
  • 25分のタイマーをスタートして集中して作業をする
  • タイマーが鳴ったら5分間休憩する
  • これを繰り返す。4回やったら20分程度の長い休みを入れる

25分で休憩を強制的に入れることで、長時間集中できるぜっていうテクニック。この25分を1ポモドーロと呼ぶ。 フロー状態/ゾーンに入った状態を長時間保て、得られる成果が多くなり、取り組みに対する達成感がしっかり得られることが期待される。

25分ずつだから「じゃあ8時間仕事するなら16ポモドーロできるね!」と思うかもしれないが、 実際は1日に10ポモドーロできると相当すごい。 ポモドーロテクニックを始めると、本当に集中して一つのことをし続けるのが如何に難しいかを誰もが感じる。

その辺にあるPomodoroテクニックの記事とかだと、単に25分に区切って作業する程度のことしか書いてないが、 ちゃんと一次情報に近い書籍をあたってみると、事前準備や事後の記録とふりかえり、目的なども結構詳細に記されていて、 読んで良かったなと思った。 何でもそうだが、測定して結果をフィードバックするループを回さないと上達していかないよね。 また「タイマーだけでできる」というのは間違いで、「タイマーと紙と鉛筆があればできる」が正しい。

「紙」の部分にも「今日のTodoシート」「アクティビティ在庫シート」「レコーディーングシート」という概念が3つあったりする。

25分間は他のことをせず他のことを考えず集中する。 25分経ったら必ず作業は中断し、5分間その作業のことを忘れて休憩にコミットをする。

ポモドーロテクニックは以下の5コの段階に分かれている。

  • Planning
    • 今日やるべき事項を洗い出し、それぞれ何ポモドーロかかるか、全部で何ポモドーロあるかを明らかにする
  • Tracking
    • 実際に作業をしながら、ポモドーロ数や割り込みを記録していく
  • Recording
    • Trackingでした内容を、レコーディングシートに移す
  • Processing
    • Recordingで移した生のデータを、情報に変える。集計する。
  • Visualize
    • Processingで出した情報を整理して、自分のプロセスの改善に役立てないかを明らかにする

この他書籍にあることをある程度忠実に実行していくことにしたのだった。

なんで始めたの

最近何事にも集中できてないなーという思いから。

本を読んでみると以下の記述があった。

私は、3つの帽子を使っています。1つ目は、道化師の帽子である休憩の帽子。 2つ目は、私をインパラの捕獲に100%の集中力を注ぎ込むライオンに変化させる労働の帽子。 そして3つ目は、次のイテレーションにやるべきこと分類、決定しているときにかぶる、 自分を王様であるように感じさせる戦略の帽子です。

平日のフルタイムの仕事が、プロダクト全体を見渡しながらちょこちょこやっていくような形なので、 戦略の帽子をかぶっている状態に近く、2つめの労働の帽子をかぶっているときのような集中が 得られてないんだなという感じだった。

とはいえ技術的に新しいことをし始めたり、手を動かして具体的な改善を出すことも必要で期待されているので、 ずっと戦略の帽子では困る。

仕事以外でもやりたいことが具体的に増えてきてしまって、 多くのことに惑わされて日常がぐちゃぐちゃして、集中というものがわからなくなってきていた。 自分は何を目指しているとか、どこへ向かっているとか。

昔からそうだが、短期的にも長期的にも熱中する時間が少なかったり熱中の対象が見当たらなかったりするとすぐエネルギーをなくす。 全力を出している感が足りなくなってきたからというのもある。

集中が全てを生み出すとか、 余計なことを頭から取り除いて集中したいという気持ちは常にあるのでその一環でもある。

やってみてどう

Pomodoro Trackerのログ

こんなかんじ。 とりあえず1日に8ポモドーロができたら、働くと決めている8時間が半分程度収まるからよいなと思っっていたが、まだまだ道のりは遠い。

2ポモドーロは連続して(5分休憩の後に)やるけど、次のポモドーロは終わってから15分後に始めてしまうなど、ポモドーロ間を長く取りすぎるきらいがある。 結果はどうあれ、集中している時間が計測できて、振り返りながら推進できているのはとてもよい。

休みの日は読書タイムなんかもポモドーロにしている。 フロー状態になって集中すると成果が上がる点では共通しているので特に不便を感じない。

成果としては、まずポモドーロの時間だけ集中して得られるコミットメントによる達成感をしっかりと感じられるようになった。 ちょっと大変な作業でも25分たったら開放されるという安心感がある。 単にこの時間はSlackを見ないしトイレにも行かない、と一旦決意してから作業し始めるのがよい効果をなした。 25分という時間も、初心者はより短いポモドーロから始めることが推奨されるが、僕にとっては始めからこれでちょうどよかった。

大変困ったのがツール。 自分はこういうテクニックを使うときはそれにあったツールを選ぶのだが、 調べるとたくさん出てくるくせに、本に上に書いた5ステップを実行するための機能が全く足りないものばかり。

以前やっていたように、毎日Evernoteで一つノートを作り Activity Timerで時間を測ることをし始めたものの、 集計や可視化ができないし、ノートを書くのも面倒なのでやめてしまった。 紙ペンも試したがキーボードの位置を変える必要があって面倒だった。

かなり調べて、Be Focused ProFocus BoosterTogglの3択まで絞って順に使ってみたが、 どれも記録はうまいことやってくれるのだが、予めプランニングをしてタスクを積んでおく機能が欠けている。

一番よかったのはPomodoro Tracker。 プランニングしてタスク(ポモドーロ)を積んでおけるし、もちろんタイマーもあって、 日ごとにプロジェクト(ポモドーロのカテゴリ)ごとのポモドーロ数などをグラフにしてくれる。もちろんデータをエクスポートすることもできる。 今は毎朝その日にやることを積んでからこれで測りながら作業するようにしている。

一番よかったといえどまだまだ十分ではなくて、Web版しかないし、タブを閉じるとタイマー止まるし、 ブラウザの通知だからポモドーロの終了に気づかないことも多かったりする。特にSafari。 内部割り込み、外部割り込みの記録もできていない(とりあえず作業中にやらなきゃと思いついたことはThingsでホットキーからタスクを打ち込んでいるが)。 割り込みが、どの時間帯が多いか、どのプロジェクトで多いか、週にどれぐらいあるか、などが集計できてない。

25分のタイムボックスを保つのも大変。 ぼーっとしているとつい25分を過ぎても続けてしまう。 逆に、つい休憩中なのに作業を始めてしまったりタイマーを付けず(25分のポモドーロをこなす決意をしないうちに)作業を始めてしまうこともある。 書籍にある教科書的なルールだと、ポモドーロ単位以外には区切ってはいけないので、時間が足りなければポモドーロを増やし、 余ったらそのポモドーロ内で少し過剰に作業をする。 今のところ作業時間が増えるのは2分程度なら許容している。

プランニングしたポモドーロ数と実際に行ったポモドーロ数の比較の集計ができてないので、 これから面倒でない方法を探す必要がありそう。

決めたこと

集中している状態というのは主観的なものなので、いろいろと基準やルールを決めておいた。

ポモドーロを始める前の作業をし始める際に行う儀式を決めた。 基本的にポモドーロが妨げられないような準備。 トイレに行きたくないか確認、空腹が我慢できなくならないか確認、 耳を塞ぐ用意する(イヤホンを付けて流す曲を決める)、 ドリンクを用意する(コーヒーか水が多い)、カレンダーを見て予定がないことを確認する、など。 これらがすべて満たされてからタイマーをつける。

どうなったらポモドーロは中断(失敗)かも簡単に定義しようとしているが着地してない。 Slack見たらNGとか、席を立ったらNGとか、物理的に話しかけられたらNGとか。

これはポモドーロ管理しないものというのも決めた。 タスクやIssueを整理して優先順位付けしたり、いろんな人とチャットで連絡を取ったりするのは、 上で言う「戦略の帽子」をかぶって行うことにした。 細々したタスクをまとめて1ポモドーロとしていたときもあったが、 これも集中できなかったのでポモドーロ管理しないことにした。


今後もポモドーロテクニックが使えるシーンでは積極的に使っていこうと思いました。まる。